私はCS立体図の開発者でもなく(開発者は戸田堅一郎さん),QGIS用のプラグインの作成者でもありません(作成者は朝日孝輔さん)が,私のブログ記事(https://gpsrsgis.seesaa.net/article/485681695.html)に関する問い合わせが時々来るので,この記事を書いています。
CS立体図は本当に自作する必要がありますか?
既製品で間に合うのでは?
ということです。
G空間情報センターで既製のCS立体図がダウンロードできます。
サイトはここ↓
https://www.geospatial.jp/ckan/dataset?q=CS%E7%AB%8B%E4%BD%93%E5%9B%B3
(1)10mメッシュCS立体図は日本全国分をダウンロード可能です。
元データは(c) Esri Japan発行 ArcGIS Geo Suite地形(基盤地形情報10mメッシュ)だそうです
https://www.esrij.com/products/data-content-geosuite-chikei/
が,そのまた元データは国土地理院の基盤地図情報の10mメッシュ数値標高モデルだそうです。
https://fgd.gsi.go.jp/download/ref_dem.html
例えば,最近大規模な林地開発が行われ,地形が改変され,国土地理院の標高データが更新され,esri社の標高データが更新され,G空間で公開されるCS立体図が更新(そもそも更新されるのか不明ですが)され,るまでにタイムラグはあるかもしれませんが。
(2)0.5mメッシュ
これは,長野県,岐阜県,兵庫県,静岡県(0.5mかどうか不確か)の分が公開されています。
これら4県のデータは自分で作る必要はありません。
(3)5mメッシュ
これについては既製品はないようですね。
5mメッシュは,地理院の基盤地図情報が全国シームレスに整備されておらず(国交省の守備範囲優先),元データも航空レーザー起源,写真測量起源,など混在しており,なおかつ航空レーザー計測では水域(湖や河川の流路)でレーザーが吸収されてヌルデータ(空白データ)になっており,取り扱いが難しいのでしょうね。
というわけで,QGISで基盤地図情報のDEMを使ってCS立体図を作るとすれば,航空レーザー計測起源の5mメッシュ一択になるでしょうか?
水域のヌルデータを含む範囲で朝日さんのプラグインを動かすとどうなるか,私にはわかりません。
検証予定も私には今のところありません(どなたかやってみてください)。
とりあえずのメモ代わりです。
2023年03月21日
2023年03月19日
英語論文を音読させる
「AIを使ってマツ枯れ樹冠を自動検出する」という研究課題に,私の最後の2年(R5,R6)を捧げる予定です。
先日も富山県農林水産総合技術センター果樹研究所でAIを使った研究をやっているS氏のご指導を賜りました。
日本語の論文はまだ少なく,既往研究は英語で書かれたものがほとんどです。
最近では無料でインターネット上にPDFファイルとして公開されていて,誰でもダウンロードできるものが多いです。
それらの論文を音読した音声を,研究室(一人部屋です,相部屋の方ごめんなさい)でBGM代わりに流したり,できれば就寝前に枕元で流したりしたいと考えています。
PDFフォーマットの開発元のADOBE社のソフトで音読させてみた動画2本(日本語版/英語版)です。
英語版の方で読み上げさせると,英語らしく聞こえます。
日本語版の方で読み上げさせると,本当に日本人が英語を読むような発音になります。
英語版の方の動画では,わざわざ英語版のAcrobat Readerをダウンロード,セットアップしたもので録画しましたが,後で調べたら,
最初に日本語版のAcrobat Readerをダウンロード,セットアップしたのち,
起動時に,キーボードの[Ctrl]キーを押しながら起動させると,日本語版/英語版を選んで起動できることがわかりました。
(有料版のAcrobatでも,無料版のAcobat Readerでも,コントロールキーを押しながら起動すれば日/英が切り替え可能です。)



日本語版で読ませた動画です↓。
英語版で読ませた動画です↓。
最後に読み上げ対象の論文のURLを貼っておきます↓。
https://www.mdpi.com/1999-4907/13/11/1880
先日も富山県農林水産総合技術センター果樹研究所でAIを使った研究をやっているS氏のご指導を賜りました。
日本語の論文はまだ少なく,既往研究は英語で書かれたものがほとんどです。
最近では無料でインターネット上にPDFファイルとして公開されていて,誰でもダウンロードできるものが多いです。
それらの論文を音読した音声を,研究室(一人部屋です,相部屋の方ごめんなさい)でBGM代わりに流したり,できれば就寝前に枕元で流したりしたいと考えています。
PDFフォーマットの開発元のADOBE社のソフトで音読させてみた動画2本(日本語版/英語版)です。
英語版の方で読み上げさせると,英語らしく聞こえます。
日本語版の方で読み上げさせると,本当に日本人が英語を読むような発音になります。
英語版の方の動画では,わざわざ英語版のAcrobat Readerをダウンロード,セットアップしたもので録画しましたが,後で調べたら,
最初に日本語版のAcrobat Readerをダウンロード,セットアップしたのち,
起動時に,キーボードの[Ctrl]キーを押しながら起動させると,日本語版/英語版を選んで起動できることがわかりました。
(有料版のAcrobatでも,無料版のAcobat Readerでも,コントロールキーを押しながら起動すれば日/英が切り替え可能です。)



日本語版で読ませた動画です↓。
英語版で読ませた動画です↓。
最後に読み上げ対象の論文のURLを貼っておきます↓。
https://www.mdpi.com/1999-4907/13/11/1880
2023年02月03日
mapry PC版の無料提供開始
mapry PC版の無料提供開始という記事へのリンクが,今日(2023/2/3)の林業ニュースに掲載されました。
http://ringyou-news.blogspot.com/
タダなら使ってみようかな?と思って記事を読んだら,iOS用アプリの既存ユーザー限定とあり,何だダメじゃん,と思いました。
その後よく考えてみたら,私の職場の富山県森林研究所にもmapry林業?が入ったiPadがあることを思い出しました。
やることがなくなるほど暇になったら使ってみようかな?
今は年度末の報告書類作成で,mapry PC版で遊んでいる暇はありません。
先日,mapryアプリが入ったiPadで赤色立体地図を見たいという,行政からの要望に応えて,県内民有林全域の市町村別カシミール3D用画像(測地座標系,EPSG:4326)を作成し,それを県庁の職員がkmzに切り出し,iPad上で動作するスーパー地形で見られるようにした,というのは以前書きましたが,
昨日今度は県南西部の出先事務所の職員が来て,ジツタのGNSS測量用アプリ?のARQUE?が入った,Panasonicの堅牢型Androidタブレット(スマホ?)を持ってきて,これで管内の赤色立体地図を見たい,という要望を受けました。
赤色のオリジナルは,JGD2011測地系の平面直角座標系第Z系(EPSG:6675)のGeoTiff画像(24bit)で,東西2000m×南北1500mの国土基本図2500図郭単位なのですが,枚数が多くて,ARQUEに全部を取り込めなかったとのことでした。
私の方で,TNTmipsを使い,
管内全域のモザイク画像を作成し,平成合併前の市町村単位で切り出し,市町村別のGeoTiff画像をエクスポートし,一丁上がり,と思ったら,一番広い福光町がtiff画像の最大容量の4GBを超えてしまい,作成できずにがっかりしました。
気を取り直して,モザイク画像を一度GeoTiff(4GBの壁がないBigTiff形式)でエクスポートし,IrfanView(BigTiffも読める)で減色(24→8bit)し,そのtiff画像をTNTmipsでBigTiff形式でインポートし,8bitの赤色を旧市町村単位で切り出すことにしました。
IrfanViewで減色したあとのtiff画像は,元のGeoTiff画像(BigTiff)の「Geo」の部分(位置情報)が外れてしまうので,インポートした8bitモザイクに,元の24bitモザイクのgeorefオブジェクトをコピーし,位置情報を与え直しました。
今度はうまくいきました。
一番広い福光町の8bit赤色geotiffは,約1.5GBと,普通のTiffの4GBの制限内に収まりました。
とりあえず,管内全域の市町村別赤色を,その職員が持参したSSDドライブにコピーして,お持ち帰りとなりました。
無事,パナのタブレット(スマホ?)でインポートできればいいですね。
今日報告があると思います。
ではでは。
http://ringyou-news.blogspot.com/
タダなら使ってみようかな?と思って記事を読んだら,iOS用アプリの既存ユーザー限定とあり,何だダメじゃん,と思いました。
その後よく考えてみたら,私の職場の富山県森林研究所にもmapry林業?が入ったiPadがあることを思い出しました。
やることがなくなるほど暇になったら使ってみようかな?
今は年度末の報告書類作成で,mapry PC版で遊んでいる暇はありません。
先日,mapryアプリが入ったiPadで赤色立体地図を見たいという,行政からの要望に応えて,県内民有林全域の市町村別カシミール3D用画像(測地座標系,EPSG:4326)を作成し,それを県庁の職員がkmzに切り出し,iPad上で動作するスーパー地形で見られるようにした,というのは以前書きましたが,
昨日今度は県南西部の出先事務所の職員が来て,ジツタのGNSS測量用アプリ?のARQUE?が入った,Panasonicの堅牢型Androidタブレット(スマホ?)を持ってきて,これで管内の赤色立体地図を見たい,という要望を受けました。
赤色のオリジナルは,JGD2011測地系の平面直角座標系第Z系(EPSG:6675)のGeoTiff画像(24bit)で,東西2000m×南北1500mの国土基本図2500図郭単位なのですが,枚数が多くて,ARQUEに全部を取り込めなかったとのことでした。
私の方で,TNTmipsを使い,
管内全域のモザイク画像を作成し,平成合併前の市町村単位で切り出し,市町村別のGeoTiff画像をエクスポートし,一丁上がり,と思ったら,一番広い福光町がtiff画像の最大容量の4GBを超えてしまい,作成できずにがっかりしました。
気を取り直して,モザイク画像を一度GeoTiff(4GBの壁がないBigTiff形式)でエクスポートし,IrfanView(BigTiffも読める)で減色(24→8bit)し,そのtiff画像をTNTmipsでBigTiff形式でインポートし,8bitの赤色を旧市町村単位で切り出すことにしました。
IrfanViewで減色したあとのtiff画像は,元のGeoTiff画像(BigTiff)の「Geo」の部分(位置情報)が外れてしまうので,インポートした8bitモザイクに,元の24bitモザイクのgeorefオブジェクトをコピーし,位置情報を与え直しました。
今度はうまくいきました。
一番広い福光町の8bit赤色geotiffは,約1.5GBと,普通のTiffの4GBの制限内に収まりました。
とりあえず,管内全域の市町村別赤色を,その職員が持参したSSDドライブにコピーして,お持ち帰りとなりました。
無事,パナのタブレット(スマホ?)でインポートできればいいですね。
今日報告があると思います。
ではでは。