2022年07月29日

有峰湖周辺のDEMの不具合

以前の記事で,「うれ往来」のルートに関連する地区での赤色立体地図の不具合について書きました。
https://gpsrsgis.seesaa.net/article/490012783.html

赤色立体地図が粗い → 元の標高データ(DEM)も粗い
というところまで調べたのですが,さらに遡って,国土地理院と富山県との協定に基づいて入手してあった,レーザー計測データを調べてみました。

有峰湖西岸の,ORIGINALとGROUNDのフットプリント(照射点)をオルソ写真に重ねたものです。
画像をクリックして,単独で大きく表示して見てください。
地表まで到達せず?.gif

どうやら上層植生のある場所では,GROUNDデータ(地表面データ)がほとんど存在しないようです。

オリジナルのX,Y,ZデータをTNTmipsから.LASでエクスポートし,そのLASデータから地表面を分類するモジュールに掛けた結果の画面です。
lasの分類結果1.gif
パラメータは全てデフォルトなので,調整する余地はあるのかもしれませんが(どういじればいいかわからない),地表面として分類される点数が圧倒的に少ないので,レーザーが地面まで届いていないのでしょう。

植生の影響によるレーザ不到達であれば,今年の4点/m2での計測でもダメな気がしますが,どうなんでしょうか?

とにかく,有峰湖周辺その他,旧大山町の一部(H21国交省レーザ計測)の赤色立体図およびDEMは一部のデータがおかしいので,使うときには要注意ということにしておきます。

来年データが入手できたらまた顛末を書きます。

これでひと区切りを付けますよ〜だ。


posted by Dr.koba at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | GIS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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