https://gpsrsgis.seesaa.net/article/481976540.html
先日交流のある方((株)フォテクのNさん)から,ツールを公開しているよと教えてもらいました。
https://www.photec.co.jp/html/download/download.html
結果的に,2500の図郭ポリゴンが,座標を手入力することなく,作成できました。
ありがとうございます!
この記事では,富山県以外の方にも役に立つように,都道府県ポリゴンのダウンロードから,上記ツール(TilePolygonMaker)での国土基本図図郭ポリゴンの作成方法まで,解説してみます。
市町村ポリゴンは地理院やESRIなどが無料公開しているのですが,県ポリゴンは探してもなかなか見つかりません。
かなり検索しまくって,やっと見つけました。
地図蔵(ちずぞうorちずくら?)というサイトで,47都道府県のgeojsonフォーマットのものが公開されていました。
https://japonyol.net/editor/article/47-prefectures-geojson.html
公開ありがとうございます!
以下,元データ,ツール,QGISを使って図郭ポリゴンを作るまでの画面と解説です。
地図蔵サイトからダウンロードした,都道府県のポリゴンデータファイルです。

QGISで表示したところです。

元データは,EPSG:4326(WGS84測地系,経緯度座標系(地理座標系,LL,LatLon,経緯度座標系))だが,TilePolygonMakerはこれに対応していないので,平面直角座標系に変換する必要あり。
データベースを開き,図郭作成対象の,「富山県」を選択

prefecturesレイヤを右クリックし,エクスポート/選択地物の選択を選ぶ

出力ファーマットはshapeで,出力先のフォルダを選び,ファイル名を入力(「富山県」)し,CRSにJGD2011測地系,平面直角第7系(EPSG: 6675)を選んでOKをクリック

対象県が第何系なのか,予め調べておくこと
例えばここ参照
https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/jpc.html
(EPSGコードでもよい)。
CRSの選択画面の例

富山県ポリゴンができた。


QGISは一度終了する。
作成したシェープファイル(.shpほか一式)のエクスプローラ画面

(株)フォテクのサイトからダウンロード,解凍した,TilePolygonMaker.exeを起動したところ

シェープファイルにQGISで作成した,富山県.shpを選び,出力フォルダを指定して,Startをクリック(図郭のデフォルトは2500)

※この画面の,平面直角 第( )系の欄で(07)を選ぶと,作成される国土基本図図郭ポリゴンの名称の頭に,「07」が付くが,私の場合は富山県のみが対象であり,系の異なる図郭は扱わないので,敢えて系は指定していない(名前が長くなり,ポリゴン内に名前を表示する場合に,はみ出したりフォントを小さくする必要があるから)。
処理は一瞬で終わる

作成された,国土基本図2500の図郭ファイル群です。

ついでに,5000の図郭も作ります。

富山県のポリゴンに

国土基本図5000の図郭を重ねた画面

さらに,2500図郭を重ねた画面

全体画面です

グーグルハイブリッド画面を一番下に置いた表示例です。

5000のラベルを表示した画面です。

2500のラベルを表示した画面です。

2500の拡大画面です。

以上で説明終わりです。
追伸)
富山県ではH31,R1,R2で全県民有林の航空レーザー計測がほぼ終了し,0.5mメッシュの地盤面標高データ(DTM/DEM)が整備されました。
提供されたDTMの生データは,
(1)H31(国土基本図2500単位のテキストファイル)
(2)R1(同上)
(3)R2(国土基本図5000を10x10等分した,1/100単位のテキストファイル)
とバラバラで,どの単位でラスタ化して管理するか悩んでました。
今回,2500の図郭が作成できたので,(1)〜(3)までを,2500図郭単位でラスタ化し,管理することにします。
また一歩前進しました。
謝辞)
地図蔵さん,(株)フォテクさんに深甚なる謝意を表します。