2020年04月04日

RWSデータのPPK解析がうまくいかない

前の記事で書いたように,2脚とポールで,今度は3時間、静止測位をしてみました。

RTKLIB 2.4.2によるPPK解析では,3時間通してQ=5(単独測位)で,前回と同じく,不本意な結果でした↓。
v242結果.gif

RTKLIB 2.4.3も新たにダウンロードして解析してみました,単独測位結果も出ませんでした↓。
v243結果.gif
※v2.4.3の方はまだパラメータをいじる余地があるのかもしれません。

RWSで取得したRAWデータは,
2020-04-03_13-17-35.ubx(19MB)
です。
エクスプローラ.gif

これを,RTKLIB 2.4.2でRINEXファイルに変換したものがこれです↓。
v242観測.gif
L1波とL2波の2種類を観測したはずですが,赤枠で囲んだ中には,「1」という数字があっても「2」という数字がありません。
G:GPS(米国),R:Russia(グロナス),E:EU(ガリレオ),J:Japan(みちびき),S:SBAS(?)

RINEX v3.02の仕様書には,こんな記述があります↓。
rinex定義.gif

ここで私はふと思いました。
「もしかして,RWSのRAWデータファイルには,L2波の情報が記録されていないのではないか?」
ということです。

私はRINEXの仕様書
https://kb.igs.org/hc/en-us/articles/115003980628-RINEX-3-02
を初めて見ましたし,2周波受信機でのPPK解析も初めてなので,もしかして外してたら大恥をかきますが..

観測ファイル(.obs)の下の方を見ても,同じ衛星番号(例えばG21)などが2行続けて出てくることはありません。
L1,L2の2周波を出している衛星であれば,同じ衛星が2行連続で出てきてもいいはずですが,そうじゃないです。

ついでに,RTKLIB 2.4.3でRINEXに変換した観測ファイルの一部です↓。
v243観測.gif
やはり,「2」は出てきません。

L2のデータもあればFIX解が出るのかも心配になってきました。

静止測位の後処理解析がだめなのであれば,
金沢市の建設会社さんが運営しておられる基準点の情報を使うか(使えるのか不明ですが),
http://rtk.silentsystem.jp/
NTTやソフトバンク?がやっている,有料のサービスを使うか,別の方法を考える必要がありますね。


まだ道半ば

4/1から再任用職員になりました。
週4日勤務(水曜定休)です。


posted by Dr.koba at 10:19| Comment(0) | GPS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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