2022年06月23日

LitchiでDEMをインポート

LitchiのMission HubでインポートできるDEMは,「WGS-84 Esri ASCII Grid」形式です。

村上拓彦先生のLitchiの解説(森林計画学会誌)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjfp/53/2/53_89/_pdf
には,「Litchiが対応しているのはASCIIフォーマットのみであるので,ラスターからASCIIに変換する(「ラスター→ASCII」を実行)。」
とさらりと書いてあるのですが,具体的な方法が書いてなく,おそらくESRI社のGISソフトからはエクスポートできるのでしょうが,私は持っていない(アンチESRI派)ので,できません。

これはどういう形式なのか,よくわからずに悩んでいろいろ調べて,どうやら,Arc/Info時代の標高データ交換用のフォーマットであることがわかりました(ヘッダ情報+スペース区切りの標高値の羅列)。

私が長年愛用しているTNTmipsではエクスポートできません。
QGISからエクスポートできると書いてあるサイトもありましたが,私が試した限りでは,エクスポートできませんでした。

見つけました。
QGISをインストールすると漏れなくおまけ(失礼)としてインストールされるSAGAがこの形式のエクスポートをサポートしてました。

SAGAについては,約10年前に,マイブームでいろいろいじったことがあります。
興味のある方は,当ブログの右列にある検索窓に,「SAGA」と入力してみてください。

本題です。

予めWGS84測地系の経緯度座標系(地理座標,測地座標,LatLon)に変換したDEM(Geotiff形式)をSAGAで表示し,SAGAからESRIのASCII Grid方式でエクスポートし,さらにMission Hubでインポートするまでの画面10枚です。
注釈あり_ArcGRID_1.png

注釈あり_ArcGRID_2.png

注釈あり_ArcGRID_3.png

注釈あり_ArcGRID_4.png

注釈あり_ArcGRID_5.png

注釈あり_ArcGRID_6.png

注釈あり_ArcGRID_7.png

注釈あり_ArcGRID_8.png

注釈あり_ArcGRID_9.png

注釈ありArcGRID_10.png


いずれ地盤面(DEMの標高値)から数十メートル(スギの最大樹高(約30m)+余裕高)上を飛ぶミッションを作って遊んでみたいと思いますが,とりあえずインポートできないのが悔しかったのでやってみただけです。

読者の皆さんの参考になれば..





posted by Dr.koba at 05:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ドローン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする