2017年01月29日

幹材積計算プログラム

自分で胸高直径や樹高を計測した,かわいい杉の木達の材積を求めるために,他人が作成した計算式を自分のExcel表に入れ,セル番地に書き込まれていた定数を直接式の中に書き込んで計算させています。

理屈も何もわからず,ただD(直径)とH(樹高)から計算するだけです。

同僚が作成した計算式が正しいのかどうかもわかりません。

と思ったら,この分野のオーソリティーである,国立研究開発法人の森林総合研究所さんがExcelのマクロを公開していました↓。
http://www.ffpri.affrc.go.jp/database/stemvolume/

早速ダウンロードして使ってみました。

マクロを有効にした後の画面です↓。
材積計算例0.tif.gif

富山県のスギは,”名古屋スギ”に含まれます↓。
材積計算例1.tif.gif

名古屋スギの計算結果の例です↓。
材積計算例2.tif.gif

困ったことになりました。
D=31.0cm,H=23.3mのスギの幹材積は,
(1)同僚の計算式では,V=0.8397m3
(2)私の計算式では,V=0.8381m3
(3)森総研マクロでは,V=0.8305m3
と,それぞれ違った答えになりました。

元の計算式の根拠はこれ↓に載っているはずなのですが,
http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/shukakushiken/03gyomu/03gyomu_11.pdf
(1),(2)が(3)より過大になっています。

どうしましょうか?

追伸)
(1)と(2)は一致しました。
私の計算式の定数項の桁数が小数点以下3桁になっていたのですが,同僚のものはよく見ると点以下6桁になっていました。
私の式も6桁にしたら(1)と(2)の答えは完全に一致しました↓。
材積計算例3.gif

一歩前進です。

追伸2)
3者の答えが一致しました↓。
材積_小林.gif

材積_総研.gif

3者の元の計算式は,以下の式に基づいています。
材積式.gif

この元式の直径範囲の境目(10-12,30-32,40-42)で誤差が出るようで,森林総研のプログラムは,この境目で何らかの補正をしているらしい?とのことでした。

既に退職された大先輩には,違いはゴミのようなものなので気にしないようにと言われました。

我が社方式で前進します。

ただ,常識の定数(例えば5.770734,5の上にマイナス記号)の意味は大先輩も忘れたそうで,とにかく絶対値を足したら約10.0になるということ(-4.2293)だそうです。

う〜〜ん。

追伸3)
足しても10.0にならないのが4行目の式です。
誤植?があるそうで,正しくはこんな感じだそうです↓。
s34幹材積式.gif

エクセルマクロを開発された,森林総研の細田さんの論文でも,4行目の定数が,
-3.923549
となっていることを確認しました。
細田和男・光田 靖・家原敏郎「現行立木幹材積表と材積式による計算値との相違およびその修正方法」 森林計画学会誌44巻2号:23〜39ページ、2010年12月発行

材積を計算するのも大変ですね。


posted by Dr.koba at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 林業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月28日

上百瀬地すべり地の鳥瞰図(2)

国土地理院のサーバに置いてある,1975年(42年前)のオルソ写真から作った,前回と同じアングルの鳥瞰図3枚です↓。

利賀スキー場3D_1975_1.jpg

利賀スキー場3D_1975_2.jpg

利賀スキー場3D_1975_3.jpg

これらを見ると,『以前にも同じ場所がすべっていたのでは?』と思われるかもしれませんが,このスキー場は「1970年代半ばから運営された」とウィキペディアにある
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E8%B3%80%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E5%A0%B4
ので,スキー場造成中の土工事およびリフト建設の痕跡であると私は考えています。


2017年01月22日

上百瀬地すべり地の鳥瞰図

富山県南砺市利賀村上百瀬地区の地すべり地周辺の鳥瞰図(地すべり発生前:2011年)を3枚貼っておきます。

利賀スキー場3D_1.jpg

利賀スキー場3D_2.jpg

利賀スキー場3D_3.jpg

カシミール3Dのカシバードで作成(太陽方位=0度,仰角=90度)
オルソ画像は地理院のサーバで提供されているもの。
標高データは地理院の10mメッシュDEMを使用。
地名は住宅地図より抽出。


カシバードの設定

カシバード(カシミール3Dの鳥瞰図作成機能)で鳥瞰図を作る際,見たい部分が日陰になってよく見えない場合があります。

これを多少なりとも補正する方法を見つけたので,忘れずメモしておきます。

カシバードで設定/風景の設定を選び↓
a設定_風景の設定1.gif

開く窓右下の詳細設定をクリック↓
b設定_風景の設定2.gif

太陽をクリック↓
c設定_風景の設定3.gif

デフォルトでは方位=276.3度,仰角=46.00度になっている。
d設定_風景の設定4.gif

このデフォルトの設定で作った鳥瞰図がこれ↓
e太陽西_鳥瞰図.jpg

次に,方位=0度(仰角90度なら意味はない?),仰角=90度に変更して↓
f設定_風景の設定5_90度.gif

作った鳥瞰図がこれ↓
g太陽西_鳥瞰図_90度.jpg

本当は赤丸内(地すべり本体)を明るくして見たかったのですが,元々の写真に林の陰が写っていて?,残念ながらほとんど明るくなりませんでした。

しかしながら,左右の森林部分が明るくなりました。

とりあえずはこれがベストの鳥瞰図です。

なお,設定をいじっていてカシバードがおかしくなったら,カシミール3Dを再インストールしてください。
その際,以下の画面で,「いいえ」を選ぶと↓,設定が初期化されます。
h再インストール.gif
太陽方位もデフォルトに戻りますが。





posted by Dr.koba at 10:37| Comment(0) | TrackBack(0) | GIS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月20日

地すべり発生地の空撮問合せ

既に測量会社が何度かドローンを飛ばしたはずなのですが,私の方にも問合せが来ました。

関連新聞記事はここ↓。
http://webun.jp/item/7339851

管轄する農林振興センターでは,カシミール3D用の画像が欲しいようです。
それを加工して,復旧計画や予算要求資料に使いたいとのこと。

土木側が依頼して撮影した空撮画像は既に農林側にもあるようで,それを見て不足ならばお願いしたいとのことです。

墜落させたらどうしよう,というびびる気持ちと,これが自分のmission and responsibilityだぞ,という気持ちとの間で揺れ動いています。

ちなみに,地すべりが発生した,旧利賀スキー場は2001年3月に廃止されています。

posted by Dr.koba at 05:34| Comment(1) | TrackBack(0) | ドローン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする